CALENDAR
S M T W T F S
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
<< August 2017 >>
SPONSORED LINKS
ARCHIVES
CATEGORIES
RECOMMEND
 (JUGEMレビュー »)

Bruce Sprinsteenのライブアルバム。これレコードで1万円してましたっけねえ。
MOBILE
qrcode
<< ネットで読める吉川晃課長 | main | Tシャツ予約受付中 >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | | - | - |
私的複製の範囲って
デジタル時代の私的複製について考えるシリーズ(Music Liberation Front)

もう鼻から血が出るほど同意です。特にここらへん。
リスナーに著作権の啓蒙が必要だ、などとも言われるけど。僕ら学生時代にそんなこと殆ど気にせず音楽を楽しんで来たのにね。まあこれからはそう呑気な話では済まない時代なのかもね。ちょっと若い人が気の毒かも。MDで親しい友達にあげるのはなんとなくセーフらしくて、でもRに焼いたりファイルをあげるのは犯罪だとか言われても困ってしまうのではないか? 大体著作権者への利益とかの意識を徹底していくと中古CDの一つも買えなくなっちゃうからな・・・。

私なんぞ今まで山のようにダビングしてきたわけです。カセット世代ですけどね。レンタル店でCDやレコードを借りてはダビングし、友達からCDやレコードを借りてはダビング。そのことに罪の意識など微塵も感じていませんでした。だから今の若い人がファイル交換で未知の音楽をダウンロードしまくっても、それがいいことだとは思いませんけど、その衝動は理解できるんですよ。そのような人に「啓蒙」すればするほど将来のお得意様を音楽業界は失ってしまうわけで、そのあたりの損得勘定とか商売のやり方だとかをもうちょっと幅広い視野から考えていただきたいと思うわけであります。

で、これを読みながら気になったのが「私的複製の範囲ってどこまでだろう」ということです。なお、日本の著作権法には私的複製の権利を認めている条文はない(追記、コメントで薬学図書館さんが指摘してくださったように、私的複製の権利を認めている条文はあります。このあたりのことはコメントの欄をよくお読みください)ように思いますが、一応私的複製は許されるようです。発言を二つほど挙げておきます。
私的使用のためのコピーができるというのは皆さんもう習ったと思うのですけれども、例外的に無断コピーができる私的複製ということです。簡単に言えば、自分はCDを買いました。それを、例えばカセットテープにコピーしたり、今で言えばipodみたいな機器に入れたりして聞くとか、そういうことです。自分が使うのだから、あるいはせいぜい家族の範囲で使うのだからということなのです。では親しい友達とはどうなのとか、友達の友達はとなると怪しくなってきます。
 一応家族の範囲というのが原則的な私的範囲ということなのです。正規に手に入れたものを、自分が使うためにコピーを取って使うというのは、許されているというわけなのです。(著作権法の今後の課題 14ページから15ページ 成蹊大学著作権特殊講義より)

これは文化庁著作権課長吉川晃氏の発言です。
ただし、その私的複製の範囲がどこまでなのかと考えたときに、クラス全員に配るのは私的複製ではない。でも「この人ならこの音楽が好きかも」と思って渡した相手が結果としてクラス全員だったらどうか、やはりそれは私的複製になる。要するにそれくらいあいまいなんですよ。で、クラス全員は大げさとしても、友達何人かにコピーして渡すくらいはいいと、いまの文化庁の担当の方は言ってるわけです。法律の解釈ってそういうものだから、正否にピシッと線が引けない。だから結局は自分で判断するしかないんですよね。(佐藤剛インタビュー2ページ目 ミュージックマシーンより)

これはファイブ・ディー・グループ代表の佐藤剛氏の発言です。

どっちも文化庁の人が言っているようですね。まあ、一つはまた聞きですが。

佐藤さんが仰るように、正否にピシッと線が引けないものなのでしょう。線を引くのは裁判所の仕事なのでしょうし。非差別的な条文を作ってそれを差別的に運用するということに理解を示すのが「良識」ある態度なら、私的複製の範囲も個人の良識に委ねるのが「良識」ある態度なのかもしれません。

ところがそれでは埒があかないから「LOVE MUSIC?SAVE MUSIC!」になるわけです。リンクは貼りたくないので貼りません。そこでは他人のために市販の音楽CDから無断でコピーする行為は違法だと書いてあります。吉川氏の発言と重なりますね。

さてさて、微妙な話ですが、どこらへんが「落しどころ」なのでしょうか。これから売り出そうとするミュージシャンのファンクラブ会報には、たいていこう書いてあります。

「あなたのお友達や周りの人に、○○の良さを是非広めてくださいね!!!」

その次の行に「でも他人のために無断でコピーする行為は違法です!!!」って書くのってどうでしょう。最初の話に戻りますが、損得勘定とか商売のやり方だとかをもうちょっと幅広い視野から考えていただきたいと、切に願うわけであります。

ところでMusic Liberation Frontといえば、CCCDマークをごみ箱に入れているあのロゴが有名ですね。去年はあのロゴをあしらったTシャツが作られました。なんか今年も…
| 著作権 | 00:47 | comments(11) | trackbacks(3) |
スポンサーサイト
| - | 00:47 | - | - |
コメント
TBどうもです。
僕はこれからも、私的複製の範囲はきっちり線を引かないままで置くのが吉なのかな、と感じているのですが、啓蒙を進めていくとはっきりと線を引かなくちゃいけなくなるのではないかしら。そこをどうするつもりなのだろう。

Tシャツ。今年も…? あるのか?
| イノウエ | 2004/07/03 4:35 AM |
イノウエさんコメントありがとうございます。
私もイノウエさんと同じ感じが吉なのかと思っているのですが、RIAJや吉川氏は指摘複製に関して一歩踏み込んできていると感じますね。こういうところは不快だと言っておかねばと思います。「文句ばかり言う」と言われそうですが、文句すら言われなくなればオシマイかと。

>Tシャツ。今年も…? あるのか?

…どうなの?
| kbng | 2004/07/03 10:06 AM |
はじめまして。謎工さんのブログから流れてきました薬学図書館と申します。よろしくお願いします。
細かい点なんですけど1つだけツッコミを入れさせてください。
「なお、日本の著作権法には私的複製の権利を認めている条文はないように思いますが、」とお書きですが、日本の著作権法にも私的複製の権利を認めている条文はあります。著作権法30条がそれです。念のため以下に条文を掲げておきますので、ご確認ください。なお、30条には第2項があり、デジタル録音録画による私的複製の場合の補償金支払義務が規定されていますが、長くなるのでここでは省略します。

それでは、よろしくお願いいたします。

(私的使用のための複製)
第三十条  著作権の目的となつている著作物(以下この款において単に「著作物」という。)は、個人的に又は家庭内その他これに準ずる限られた範囲内において使用すること(以下「私的使用」という。)を目的とするときは、次に掲げる場合を除き、その使用する者が複製することができる。
一  公衆の使用に供することを目的として設置されている自動複製機器(複製の機能を有し、これに関する装置の全部又は主要な部分が自動化されている機器をいう。)を用いて複製する場合
二  技術的保護手段の回避(技術的保護手段に用いられている信号の除去又は改変(記録又は送信の方式の変換に伴う技術的な制約による除去又は改変を除く。)を行うことにより、当該技術的保護手段によつて防止される行為を可能とし、又は当該技術的保護手段によつて抑止される行為の結果に障害を生じないようにすることをいう。第百二十条の二第一号及び第二号において同じ。)により可能となり、又はその結果に障害が生じないようになつた複製を、その事実を知りながら行う場合
| 薬学図書館 | 2004/07/05 3:52 PM |
薬学図書館さんコメントどうもありがとうございます。

私は偉そうなことばかり書いていますが、本当はあんまり著作権のことなどを理解しているとはいえないので、ツッコミを入れていただけると非常にありがたいです。

ところで、「権利を認めている」についてなんですが、レコード会社(ここで引用するのはavexですが、他の会社でも同じようなことが書かれていたように思います。ただちょっとあやふやな記憶ですが)が私的複製に関してこのようなことを言っているのをご存知でしょうか。

http://www.avexnet.or.jp/cccd/faq12.htm

無断転載は固くお断りされているので引用は避けますが、私的複製は消費者に与えられた法的な権利ではないそうです。

法律の解釈の問題はこれまたハッキリしたことが言えないものなのかもしれませんが、「権利がある」と「許されている」のは違うということが言いたいのかと解釈しました。ですが、私も30条で権利として認められていると思っていたので、かなりの違和感がありました。この文章を書くときにああいう表現をしたのは、そのあたりのことが気になっていたからです。

私的複製の「権利」が認められているのか否か、過去に裁判になったりした例があるのでしょうか。レコード会社がここまで言い切る根拠はいったいどこにあるのでしょうか。

そのあたり、何かご存知なことはありますでしょうか。もしよろしければ、ご教授ください。
| kbng | 2004/07/06 9:58 PM |
kbng さま、コメントありがとうございます。長文になりますが、以下にレスをつけさせていただきます。

引用いただきましたレコード協会のコメントですが、書いてある文言自体には間違いはないと思います。

著作権法の「権利制限」は、著作権者の権利の及ぼす範囲を限定しているだけであり、この規定があるからといってこれらの行為(例えば私的複製)を権利者が保障しなければならないということではありませんから。このコメントは、要するに、CCCDを正当化するために出されているわけですよね。なので、「権利制限」=「利用者の権利ではない」ということをことさらに強調しなければならないわけです。

つまり、「私的複製=利用者の権利」であるとすると、CDをリリースするたびに、「利用者が私的複製を可能となるような形で」リリースする義務をレコード会社が負うことになりますが、そんな義務は負わないよ、とレコード会社はコメントしているに過ぎないのです。

ここで「権利」という言葉の二面性が出てきます。「権利」には「自由に行える地位・資格」という意味と「積極的に行為を保障してもらえる地位・資格」という意味の2つを併せ持っていると思います。

そして、kbngさんや私なんかが「私的複製が利用者の権利である」というときの「権利」という言葉は前者の意味で使っていると思います。

それに対し、先に引用いただいたレコード会社のコメントでの「権利」という言葉は後者の意味で使っているのではないのでしょうか?

前者の意味での「権利」であれば、30条1項が法的根拠として該当すると言って差し支えありません。レコード会社はこの両者を意識的に混同させて使っているのだと思います。権利者側は、こういう小ずるい手をよく使いますので、ご注意ください。

それでは、よろしくお願いします。

※ 権利制限規定が利用者に何らかの権利を与えたものではないとする判決例としては、図書館利用者が著作権法31条に基づき「図書館資料の複製物を入手する権利」を持つものではないとした「多摩市立図書館事件判決」(東京地裁平成7年4月28日判決)があります。
| 薬学図書館 | 2004/07/12 7:01 PM |
薬学図書館さん再びコメントどうもありがとうございます。

非常にわかりやすい解説をどうもありがとうございました。霧が晴れたような気分です。

レコード会社のコメントでは、私的複製がまるで「自由に行える」権利ではないように読み取れてしまう可能性がありますね。このような「小ずるい手」に惑わされないような知識を見につけておかねばと思います。
| kbng | 2004/07/13 10:42 PM |
kbng様、薬学図書館です。
コメントありがとうございます!
私の拙い解説がお役に立ててうれしいです。
ところでkbngさんは、謎工さん主催の知財系blog運営者会議には行かれたのですか?
私がウォッチしていますblog(例:copy&copyrightなど)でも参加した方がいらっしゃるようですが・・・
これからのkbngさんのblogに期待しております!
| 薬学図書館 | 2004/07/20 3:11 PM |
サーバーが安定しているうちに急いでレス、kbngです。

>ところでkbngさんは、謎工さん主催の知財系blog運営者会議には行かれたのですか?

いえ、参加しておりません。まだまだ勉強中の身ですから。

>これからのkbngさんのblogに期待しております!

ありがとうございます。筆が遅いので頻繁に更新できませんが、がんばります。
| kbng | 2004/07/23 7:24 AM |
Hello guys, interesting discussion... BTW what you think about <a href=http://zerohops.com/>Fight against drugs and alcohols detox</a>
| Fight-against-drugs-and-alcohols-detoxbvu | 2005/11/15 10:14 PM |
Good site and good blog.Thanks
| OnlineSlot | 2006/03/17 11:01 AM |
ありがとう
| | 2010/04/21 4:37 AM |
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://kbng.jugem.cc/trackback/13
トラックバック
「音楽」という島宇宙を漂うこと - 「音楽未来形」と「音殺」を読んで -
昨年の著作権法改正の一連の運動を受けて登場した「音楽未来形」と「誰が「音楽」を殺すのか?」の2冊の感想を記しています。
| SEEDS ON WHITESNOW | 2005/05/29 7:15 PM |
-
管理者の承認待ちトラックバックです。
| - | 2006/12/02 10:42 PM |
case in acquisto
私的複製の範囲って
| case in acquisto | 2007/04/29 9:04 PM |