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Bruce Sprinsteenのライブアルバム。これレコードで1万円してましたっけねえ。
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「People get ready」の付け加え
すごいサイトからトラックバックをいただきました。どうもありがとうございます。紹介のされ方が反対運動に関連したものでしたので、アメリカでの運動(運動というとちょっと仰々しいイメージがあるかもしれません)について、私が感じたことを書いておきます。なお、なるべく事実に忠実に書いているつもりですが、英語力等の問題で間違ったことを書いている可能性もあります。そういう箇所がありましたらご指摘ください。

全体を通していえることは、アメリカのやり方と日本のやり方はものすごくよく似ていました。アメリカでは「Save Internet Radio」というサイトが立ち上がり、情報提供、情報交換の場として機能していました。

そしてメールやファックスを使っての活動もよく似ていました。アメリカでも「ファックスを使ったほうが効果的!」という声が多かったです。郵便番号を入れればその土地の議員の名前等がわかるサイトを作ったり、ボタンを押すだけで抗議文が議会などにファックスされるサイトも出来ていました。日本では「ファックスはなるべく手書きで、自分の言葉で」という動きが出ていましたね。私はこの点は日本のほうが質的に優れていると感じました。

アメリカのほうの活動も一喜一憂でした。使用料案がいったん否決されたら喜び、再提出された使用料案がロクでもないものだとわかったら抗議活動を再開し、使用料案が可決されたら落ち込み、それでも望みをつないで「多くの人にこの問題を知ってもらうよう」「多くの人にメールやファックスを送ってもらうよう」に活動していました。やり方をめぐっては色々議論されていましたが、基本はこの二つ。「アメリカでは何か秘策はありましたか」というメールをいただきましたが、何も無かったように見えました。王道に優る道はないということなのかもしれません。

「使用料に歩合制を盛り込む法案」には小規模のネットラジオ局に配慮し、支払期限を6ヶ月先延ばしにするというような項目も入っていたそうです。この法案を提出したJames Sensenbrennerという人は共和党で、「ファイル交換は基本的に違法であり、阻止しなければならない」と発言しているような人です。この人の主張はかなり強硬的ですが、しかし筋は通っています。違法なダウンローディングは規制、ストリーミングは多くの人が使えるきちんとした制度を作って守る、この態度は全米レコード協会(RIAA)からすればちょっと微妙です。RIAAは規制には当然賛成ですが、この歩合制には反対していました。歩合制を認めると使用料収入が定額制よりも少なくなってしまうからです。James Sensenbrennerからしてみれば、「規制規制でみんなを怒らせているだろうから点数稼ぎをしておこうか」というような意図があったのかもしれませんが、全体のバランスを見てなるべくフェアにやろうとする態度は今回の日本の対応とはちょっと違いがあるかなあという気がします。ただ「フェア」に出来なかったのではないかというところが笹山登生さんの掲示板などでも議論されていますね。

もう「次の動き」が具体化してきているようですね。速い速い。私は頭の中を整理中です。著作権法の基礎知識や「知的財産戦略」などなどなど、理解しておかなければならないことが山のようにあります。他人に説明する時に、自分がこの問題をきちんとわかっていないと説得力がないですから。
| 著作権 | 00:00 | comments(1) | trackbacks(0) |
People get ready
2002年、私はアメリカのインターネットラジオ界に起こった出来事をウオッチし続けた。アメリカのネットラジオは楽曲使用料を支払わなければならない。それをいくらにするか議論されていたのだが、小規模のネットラジオ局には非常に不利になる1リスナー1曲あたりいくらという定額制に決定しそうになっていた。

2002年5月1日、ネットラジオ局有志が「Day Of Silence」を実行する。ネットラジオで流していた音楽を一日止めたのだ。これを境にリスナーの抗議活動が活発化する。わずか数日で2万通を超えるファックスと5千通近いメールが議員や関係省庁に届けられた。そしていったん、使用料案は否決される。

しかし再度提出された使用料案は、従来と同じ定額制のみ。7月8日に使用料案は可決、決定された。小規模ネットラジオ局が主張していた収入に対する歩合制は取り入れられなかった。ネットラジオ局の中には放送を止めるところも出てきた。しかし多くのリスナーは闘いつづけた。その使用料の支払期限の10月20日までに、小規模のネットラジオ局に対する特令を作ってもらうために。

各業界の思惑、駆け引き、利害が複雑に絡む中、この問題は二転三転する。使用料に歩合制を盛り込む法案は下院を通過するが、上院に進めることをブロックする動きが現れ、ついに上院で採決されること無く、リミットの10月20日が過ぎてしまった。

しかしここで敵だと思っていた側が手を差し伸べた。使用料を徴収するSoundExchange社(RIAAによって作られた会社)は、議会での審議の結論が出るまで徴収を止め、ネットラジオ局には500ドルを仮払いさせることで許可を出した。そしてその次の国会で「使用料を決定するときは、小規模のネットラジオ局に配慮するように」という政令を通し、使用料には歩合制が取り入れられた。

こんなことが日本で起きたらどうなるのかなあと思っていた。リスナーからの抗議活動なんて盛り上がらないんだろうなあと思っていた。でもそんなことはなかった。日本だって著作権法改正に反対する署名は5万を越えた。嬉しかった。失礼なことを思った自分を恥じた。日本だってやるじゃんか。アメリカに優るとも劣らない立派な闘いだ。

この闘いはここで終わったわけではない。この出来事で、私を含め多くの人の頭の中に一つのアンテナが立った。そのアンテナの感度を鈍らせてはならない。たとえこの改正案が可決成立してしまっても運用においてはまだ何も決まっていない。1月1日まで、そしてそれ以降も、あいつらから目を離すことはできない。

自分の趣味を十分に味わいたいだけなのにこんな面倒くさいことをしなければならないなんてと思うが、もともと民主主義というものが面倒くさいものなのだろう。面倒くさい面倒くさいと文句を言いながら楽しみましょうか。
| 著作権 | 10:05 | comments(3) | trackbacks(2) |
輸入盤規制問題を考えるシンポジウム@東京大学
に行ってきました。会の立案から開催までに尽力をつくしたスタッフの皆様ご苦労様でした。

一番面白かったところはオフレコがらみのところなので書こうかどうしようか考え中。生放送ネットラジオでもやったら聴きたいという人がいるでしょうかね。

オフレコじゃなさそうなところで。民主党が見直し規定を法案に盛り込むために修正案を出すというところで津田さんが川内さんに質問していて私も気になっていたのですが。

輸入権云々じゃなくても、現実的に輸入制限は輸入業者とかレーベルのレベルで行われています。とあるCDがなぜか輸入されてこなくなったという事態が発生したときに、それが契約レベルでのことなのか、輸入権に絡んで不当に輸入を抑えているのかどうかは素人目には判別しにくいものです。そうなると見直し規定を発動させるべきかどうか、その見極めが出来ずにずるずるとそのままの状態が続いてしまうのではないかという話が出ました。

それに対して川内さんは「消費者の監視団体のようなものを作って、おかしいと思ったらどんどん報告してもらうようにすればいいのでは」というアイデアを語っておられました。ここって結構重要なポイントだと思います。政治に関わることが嫌いだったり意図的に避けたい人でも、今回の出来事で「どうしても受け入れたくなければ、政治を使ってでも受け入れない」やり方があるのだということに気づいたと思います(私もそうです)。この著作権法改正は今後に飛び火しかねません。知的財産保護の名のもとに消費者の利益がどんどん削られていく可能性があります。今回の法改正がどうなるかはわかりませんが、これで終わりではなく、これからがむしろ始まりになるのです。

シンポジウムを聞きながらふと思ったのですが、輸入禁止タイトルのリスト提出を義務づければまだもうちょっとはマシだったかもしれませんねえ。そのリストは誰も閲覧できて、不当だと思えばそのタイトルの輸入禁止が妥当かどうか審議されるようにするとかね。今のあの改正案は最終的には「あれもだめ、これもだめ」にどうしてもなってしまうんですよね。

著作権法でコントロールすることに限界があるのなら、DRMのような技術的コントロールや経済的なコントロールなども取り入れて考えるべきという幅広い視野からの提言は説得力がありました。大学でのシンポジウムだからか、「今回の著作権法改正の失敗に学べ」みたいな感じになってなんかおかしかったですが。

この文章はknwtに5月28日付けで書いたものを転載したものです。
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| 著作権 | 22:26 | comments(1) | trackbacks(0) |
そして著作権法の改正について考える
「永遠のモータウン」の中で、私が知っているミュージシャンはジェームスジェマーソンだけだった。「My Girl」のイントロ、あのフレーズを考え出して演奏したのがロバートホワイトという人だとは全く知らなかった。フレーズはすぐ頭の中に思い浮かぶのに。

そんな彼のエピソード、レストランで「My Girl」がかかった時、ウェイターに自分がギターを弾いていると言おうとしてやめた。「どうせ、そんなことを言っても老いぼれのたわごとにしか聞こえないだろうと思って…」というところにはズシーンときた。重かった。

今「ミュージシャン」は厳しい立場にいる。私の言う「ミュージシャン」は誰もがすぐ名前を言えるような人たちではない。ここに書いたロバートホワイトのような「後ろで伴奏している」ミュージシャンだ。7〜80年代にたくさんあった歌番組はほとんどなくなり、最近ではディナーショーの数も激減した。そしてCDの売上減。販売タイトルも減少しレコーディングの機会も減る。コンサートも予算の都合上規模が小さくなったり演奏がすべてカラオケで行われたりする。しっかりとした実力があり、仕事がしたいのに出来ない、そんなミュージシャンは確実に増えている。

今話題になっている「著作権法の一部を改正する法立案」は「実演家も含めた著作権者の利益を保護する」ことだと説明されている。でも、私はこの改正案が、現時点で名前も知らないミュージシャンを保護してくれるとは到底思えない。

今著作権者の利益を保護するために急務なことは、人々の音楽離れを食い止めることだと考える。私は30代前半だが、同世代の友人知人たち−かつて熱心な音楽ファンだった人たち−のほとんどが音楽から離れている現実を見ている。聴きたいと思う音楽がない、彼らは口をそろえる。メガヒット優先の音楽業界の流れの中で隅に追いやられ、軽視された様々な音楽の中には彼らの興味を惹くものもあるはずだ。でも流れは変えられない。「ビッグビジネス」になってしまった音楽業界はリスナーよりも株主や銀行の方を向いて商売をしている。確実に売れるものの偏重がベストやカヴァーになって現れ、それに興味が湧かない人はどんどん音楽から離れる。

amazonを見ると「永遠のモータウン」のサントラは輸入盤で1677円(売上ランキング651位)、国内盤は2548円(売上ランキング7813位)だ。改正案が通れば、輸入盤が消え、国内盤だけになる可能性がある。1677円だから買う、2548円なら買わないという人が何人いるのか、ちょっと想像できないがこれだけは言える。輸入盤という選択肢が減ることで、輸入盤があれば買ったという人が音楽好きになるという可能性が減ってしまうということだ。その数はたかが数十人かもしれない、数百人かもしれない。でも、音楽業界はこれまでそういう人たちに効果的なアプローチをどの程度行ってきたのだ?もし効果的なアプローチを出せないのであれば、少しでも音楽好きが増える要素のあるものは現時点ではすべて残しておくべきではないだろうか。数百人の音楽離れの悪影響を一番受けるのが、名も無い優れたミュージシャン達だ。文化庁やレコード業界は少々の犠牲があるのはやむを得ないとするのかもしれない。しかしその犠牲は彼らが考えるよりはるかに大きい。

まだまだ音楽業界は音楽離れを止めるためにやらなければならないことがたくさんある。著作権法の改正はその次の問題だ。だから私は改正法案に反対する。ロバートホワイトのようなエピソードを見るのは音楽ファンの一人としてあまりに切ない。みんなが少しでも幸せになれるように、やらねばならないこと、考えなければならないことはまだたくさんあるはずだ。
| 著作権 | 16:14 | comments(1) | trackbacks(0) |
音楽関係者の著作権法改定による輸入CD規制に反対する声明
私たち音楽関係者は、著作権法改定による輸入CD規制に反対します」内の「声明文」にて、音楽関係者、メディア関係者、ミュージシャンなど268名が共同で輸入権問題について反対声明を発表しました。

この問題をご存知ない方、また興味がない方も、この声明は読んでおいていただきたいと思います。後々「え、知らなかった」ということのないように。
| 著作権 | 12:52 | comments(2) | trackbacks(2) |
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